トラブル回避も望める紹介予定派遣のメリット

不安定な景気の影響で正社員としての雇用が難しい日本では、アルバイトや派遣をしながら就職活動を行っている人も多くいます。こうした非正規雇用者の就職を後押しするサービスとして注目を集めているのが、紹介予定派遣です。一般的な派遣業務は、契約時に決められた期間内で働く形になります。それに対して紹介予定派遣は、期間終了後に勤めている会社と雇用契約を結ぶことを目的に働くのが特徴です。働く期間は企業によってそれぞれ異なりますが、早くて1ヶ月、最長でも半年と期限が設けられています。

紹介予定派遣の大きなメリットとして挙げられるのが、雇用面でのトラブルの軽減です。就職活動を行う際は、面接後に企業と雇用契約を結んでから就業するのが一般的な流れです。そのため、仕事内容や職場の雰囲気を事前に確認することができません。その点、このサービスは事前に派遣として現場で働くことができるので、様々な点を確認してから判断をすることが可能です。求人の募集内容と実際の仕事内容が違っていた、せっかく就職できたのに職場の人間関係が上手く行かずに退職することになったというリスクを減らすことができます。ただし、紹介予定派遣には注意点すべき点もあって、その一つが雇用形態についてです。期間終了後に結ぶ雇用形態は、それぞれの会社の判断に委ねられています。自身が正社員の雇用を希望していても、会社側は最初から契約社員で雇うつもりでいたという考え方の相違でトラブルになるケースも少なくありません。こうしたトラブルを避けるために、仕事を紹介された時点で確認をしておくことが大切です。